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2021年8月6日

2021年6月1日から7月11日の間、オンライン宿泊とバーチャル旅行の体験を構築するアーティストの公募(Open Call)を行いました。各提案は、四方幸子(キュレーター、東京)、ミシェル・ファン・ダーテル(V2、ロッテルダム)、ジャクリーン・ヘルマ(Satellietgroep、ハーグ)、錦良成(TOFU、ロッテルダム)によって、実現可能性、新規性、テーマへの適合性などの観点から慎重に評価されました。

幾度にもわたる議論の結果、エイディ・デリックスとピート・フェクライに決定しました。

エイディ・デリックス(Aydee Derix)は、ArtEZのBEAR(Base for Experiment, Art and Researchの略)Fine Art学科を卒業。アルバで育った彼女は、観光をテーマにした作品を制作しています。今回のレジデンスでは、バーチャル顔ハメ看板体験を作りたいと考えています。携帯電話で自分の顔をスキャンすると、その携帯電話がVRヘッドセットになり、オランダの観光地の風景の上に、南三陸町の動物たちが置かれた空間へと導かれます。よく見ると、自分の顔が動物の顔をはじめ、シーンのあちこちに埋め込まれていることに気づくでしょう。卒業制作展では、カメラでスキャンされた顔が、エキゾチックな人工ビーチの太陽の真ん中に映し出されるフィジカルバージョンを制作しました。

ピート・フェクライ(Piet Verkleij)は、KABKのArtScience Interfacultyの卒業生です。ティルブルグ出身で、現在はスヘフェニンゲンのビーチ近くに住んでいます。ピートは、海の実写映像をもとに、雲の動きに合わせて波の速度を慎重に調整したコラージュビデオを制作しています。それが不思議な超現実的な没入感を生むのですが、今回のレジデンスでは、南三陸町の映像を組み合わせて新しいものを作りたいと考えています。アイデアのひとつとして、レジデンスのコンセプトに基づき、ハーグから見た南三陸の風景を作ってみたいそうです。また、最近の日本のサウナブームに乗じて(伝統的なサウナにはスクリーンが埋め込まれているので)、彼の作品をスクリーンに映し出して、瞑想的なサウナ宿泊体験を作るというのも面白いかもしれません。