企画概要

ポストパンデミックの時代には、多くのイベントがオンライン開催に切り替わり、誰でもどこからでも参加できるようになりました。急激に地理的距離が無意味となった中、「在宅」「リモート」の新規性はすでに失われたといえるでしょう。今後も移動しにくい状況が続くなか、ヴァーチャルとフィジカルによる新たな体験や空間の構築が求められています。

元来AIRはアーティストが現地に滞在し、リサーチや制作、時には発表を行うものですが、それが困難な現在、「SAEZ」のアーティストはヴァーチャル視察から開始し、リサーチ、交流や作品発表を継続的に行います。そしていずれは、オランダのアーティストが南三陸に、日本のアーティストがハーグに滞在し制作することを目標としています。

分水嶺からの水が森を介して内湾に流れ込む南三陸町は、自然が豊かで海山の幸に恵まれた地域です。東日本大震災以降、復興の中で人々は、環境や歴史を護りながら、食や地域文化を育んできました。北海沿岸に位置するオランダ第3の都市ハーグ(デン・ハーグ)は、オランダの議事堂や宮殿、中央官庁や複数の国際機関があり、「平和と司法の街」と呼ばれています。

南三陸とハーグは、互いの違いから相互触発を生み出す可能性を秘めています。そしてこの二地域は、面積がほぼ同じ(それぞれ163.40 km2と164.38 km2)で、ともに海岸町である点で共通しています。違いの中の共通点。日蘭のアーティストは、まずV-AIRから開始し、それぞれの直観や想像力を駆使して、南三陸とハーグに思いがけない関係や体験、そして記憶の場を創造していくことでしょう。

2021年には、日本のアーティストが南三陸町を、その後オランダのアーティストが南三陸をV-AIRで訪れ、オンラインやオフラインでプロジェクトを展開します。日本とオランダをつないだアーティストの対話やイベントも開催の予定です。

南三陸AIR 企画チーム

主催:南三陸 AIR
助成: eujapan駐日オランダ王国大使館
特別協力:一般社団法人南三陸研修センターV2_, Lab for the Unstable Media

現地サポート:佐藤太一(株式会社 佐久)、ジャクリーン・ヘルマ(Satellietgroep
コーディネート:岩田康宏
キュレーション:四方幸子
企画:錦 良成(a.k.a いなり、from TOFU
連絡先:msr.haag@gmail.com

プレスリリース(PDF)

Map:© OpenStreetMap contributors